ホットロッド

アメ車の代表的なカスタムといえば「ホットロッド」でしょう。
非常に個性的なものが多いのが特徴ですが、どのようなカスタムなのでしょうか。
今回はホットロッドについて紹介します。

ホットロッドとは

主に1920~1930年代に製造されたクラシックカーをベースに余計なものを取っ払い、大排気量エンジンへの改造や改装、派手なフレイムペイントのデカールを貼り付けたカスタムカーのことです。
主にドラッグレースの様な直線レースの速さを競いました。公道でのレースは危険ということで取り締まられるようになりますが、競技規則が発足しカークラブを中心に活動を開始。
全米でドラッグレースがモータースポーツとして認められるようになりました。これによりホットロッドも市民権を得て、アメリカの自動車文化を語るうえで欠かせない存在となったのです。
その中に不要なものを排除し、スピードを追求したホットロッドに憧れを持ち、ホットロッドのスタイリングをモチーフにしたカスタムカーを製造するビルダーが現れます。
ドレスアップされたホットロッドは、本来のスピードを競う本来の定義に反する面もありますが、時代とともに定義が変わっていきました。
現代では快適に街乗りできる装備をした「ストリートロッド」と呼ばれるスタイルも生まれます。
あわせて1950年代頃までの車種をベースにする車両もホットロッドと呼ばれるようになりました。本来の意味とはかけ離れているものの今でもホットロッドという言葉は残っているのです。

定番のホットロッド・カスタム

ホットロッドには定番のカスタムがいくつか存在します。車のボンネットと屋根を結ぶAピラーをカットして空気抵抗を軽減するチョップドトップ。
エンジンをより強力な排気量のものに載せ替えるエンジンスワップも定番で、動力性能の向上や故障して修理できないエンジンに使われるカスタム方法です。
ビンテージカーとなるとエンジンやパーツの入手が困難なため、手に入れやすい高年式車のエンジンを載せ替えることもエンジンスワップといいます。
見た目では定番のフレイムペイントは、読んで字のごとく炎を模したデザインの塗装のことです。呼び方も様々でファイヤーパターンやフレイムスがあります。

日本でもホットロッドは人気

ホットロッドは日本でも多くのマニアが存在し、オリジナリティあふれるカスタムが見られます。
そんなカスタムカーが日本でも楽しめるイベントが横浜で行われているYOKOHAMA HOT ROD CUSTOM SHOWです。年に1回開催され、多くの来場者でにぎわっています。