キャデラックのテールフィン

キャデラックの歴史

アメリカで最大規模の自動車メーカーゼネラルモーターズ(以下GM)。このゼネラルモーターズの数あるブランドの中でも最高級に位置付けられているのがキャデラックです。
キャデラックは1902年にヘンリー・リーランドによって設立されました。
当初は自分の名前を社名にするよう勧められたそうですが、断ってキャデラックに。キャデラックという名前はフランスの貴族アントワーヌ・ド・ラ・モス・キャデラック氏から名付けられました。
リーランドは手始めにこれまで一点生産だった自動車の部品を規格化と品質の均一化に着手。均一化により故障しても即修理が可能となりました。
1908年には、3台のキャデラック車を分解し部品を混ぜ合わせたあと、組み合わせた車両を問題なく走行させるデモンストレーションを行い、権威あるロイヤル・オートモービル・クラブのデュワー・トロフィーを受賞し、その地位を確立しました。
1909年にGMに吸収され、リーランドはキャデラック部門のリーダーとなります。
1912年に世界で初めて、セルフスターターがキャデラックで採用されました。これはリーランドの友人が自動車によるトラブルが原因で亡くなったことに起因します。
キャデラック車のエンジン始動ができずに困っていた女性を助けるために、エンジンをかけようとしたところ、クランクハンドルが逆回転しあごや腕を骨折してしまう重傷を負ったのです。
このケガが原因で肺炎を患い亡くなっています。
この事故から、リーランドは簡単にエンジンをかけられる方式を模索します。結果的に自動車電装用品メーカーが電気モーターによるセルスターターシステムを開発しキャデラックが採用したのでした。
他にも量産車初のV8エンジンやパワーステアリング、オートトランスミッションなど当時の最先端技術を積極的に取り入れています。
しかし、1917年リーランドと経営方針の不一致からGMを離脱。のちの高級車メーカー「リンカーン」を設立しました。
紆余曲折ありましたが、現代ではGMを代表される高級車ブランドとして製造・販売されています。

日本でも乗れるキャデラック

キャデラックは目まぐるしく変化しており、最近のモデルは排気量も抑えめでになっており、日本車と同じような感覚でアメ車に乗りたいならキャデラックがお勧めです。

比較的購入しやすいモデル「ATS」

2013年から販売されているセダンです。軽量・コンパクトを目標に開発されたモデルで、キャデラックのラインナップの中でもコンパクトなモデルになっています。
実際の大きさは現行型クラウンとほぼ同じで、日本の道路にも適したモデルといえるでしょう。
また、中古車なら手ごろな価格(100万円台)で購入できます。