走行距離

日本車の場合、10万kmが区切りとされ、10万kmになると買い替えを検討する人は多いですが、アメ車の場合は走行距離に対する考え方が異なります。
国土の広いアメリカでは走行距離をほとんど気にしません。メンテナンスさえしっかり行えば問題にならないのです。
アメ車の年間走行距離は2万マイル(32,000km)以上といわれています。そのため、3年落ちの車でも96,000kmも走っている計算です。
あくまで平均なので、実際には実走行が10万、20万kmの車も珍しくありません。
なので、アメリカの中古車情報を見ると日本では下取りでしか値がつかない10万km以上の日本車が驚く値段で取引されています。

走行距離から見るアメ車の寿命

アメ車も走行距離が増えれば劣化は進んでいきますが、適切にメンテナンスをしていれば問題なく走行できます。
中には50万kmを超えても問題なく走るアメ車もあるようです。
理由として、アメリカの道路は広く信号が少ないだけではなく、アップダウンやコーナーの比率も日本よりはるかに少ないので、クルマにとって良好な環境といえます。
さらにアメリカは高温多湿な日本と違い、空気が乾燥しているのも金属パーツの多い車にとっては有利な環境です。

アメ車の中古を購入する上での注意点

日本車の基準で考えると10万kmを超えるようなアメ車はなかなか買ってもらえません。そのため、悪質な業者はメーターバックを行い販売しているケースも残念ながら見られます。
アメ車が壊れやすいというイメージがあるのは、すでに壊れてもおかしくないような車をだまされて購入されるケースが今でも多いからです。
外見だけではメーターバックの不正は見抜けません。しかし、アメリカでは履歴を証明できる資料があります。
資料を参照してカーファックスやオートチェックというサイトでアメリカ本国の車の履歴を調べられます。
履歴を見れば修復歴や走行距離、使用履歴などがわかり、不正を見抜くことが可能です。
もしも、実走証明書がない、または出せないという業者は注意しなくてはいけません。
中古車オークションでも走行距離不明者というものがあり、トラブルの原因となっています。

安く購入するなら10万km以上

安くアメ車を購入したいなら走行距離が10万km以上を探しましょう。中古車の場合10万kmを境に安くなる傾向にあるからです。
これはアメ車でも同じです。
10万km以上でも適切なメンテナンスが施されていれば問題なく乗ることができます。