ローライダー

片輪走行や激しく飛び跳ねるパフォーマンスで沸かせるアメ車を一度や二度見かけたことがあるのではないでしょうか。
アメ車の車高を地面につくほど下げて油圧式の車高調整システムを搭載した車はローライダーと呼ばれ、アメリカ国内でも多くの愛好者がいます。
ロサンゼルスを中心としたメキシコ移民が始めたもので、お金がないけど中古車を新車のようにカッコよく見せたいためにカスタマイズしたのが発祥といわれています。
ローライダーカスタムのベースとなったのが、アメリカン・クラシックカーであるシボデー・キャデラック・ダッジといったマッスルカーが中心です。

ローライダーカスタムの定番

ローライダーにカスタムするならサスペンションのカスタムは欠かせません。
低い車高のままゆっくり走らないとボディーを地面にこすり付けてしまうので、走行中は車高を高くしてボディーが傷つかないようにします。
ローライダーの足回りにはハイドロと呼ばれるエアサスペンションの一種が装着されており、これで車高を調整。
バッテリーが電源の油圧ポンプをラゲッジなどに搭載し、シリンダー内にポンプでオイルを注入したり抜いたりすることで車高を調整します。
さらにフロントとリアで独立または4輪独立でポンプを装着して、フロントだけを下げたり、一点だけ車高を高くしたりといったことも可能です。
ピョンピョン飛び跳ねるローライダーをホッピングといい、アメリカでは豪快に車が飛び跳ねながら地面にこすれたり、横転したりする映像が見られます。

ローライダーカスタムで使われるエアサスとは

エアサスとはエアサスペンションの略称で、その名の通り空気を使ったサスペンションです。
通常のサスペンションは金属製のバネの反発力を利用して、地面から伝わる振動を緩和しますが、エアサスは空気の力で衝撃を緩和してくれます。
エアサスのメリットは重い荷物を載せても、たくさん人が乗っても車高が変わりません。
そのため、高級車やバス、タクシー、トラックで採用されています。

ド派手なペイント

ローライダーのもう一つの特徴はド派手なカスタムペイントでしょう。

ボディーに施されたラメやフレーク、キャンディ塗装が主張し、周囲の注目を集めます。
ボディーの色を丸ごと変える全塗装が用いられ、特殊な塗料を用いるので高額になることがほとんど。

日本のローライダー文化

日本に流入したのは1980年代ごろといわれ、オーナーたちは現地の車写真を集めたり情報交換しながら独特の文化を確立します。
2000年前後にピークを迎えますが、大排気量・大型のアメ車は需要が下火になったため、ローライダーもめっきり減ってしまいました。