デロリアン

1981年にアメリカで登場したデロリアンDMC-12。その後、世界的に大ヒットした「バック・トゥ・ザ・フューチャー」に登場したことで一躍有名となりました。
そんなデロリアンDMC-12はどんな車なのでしょうか。

デロリアンDMC-12はどんな車?

デロリアンというのは車の名称ではなく1975年に設立された自動車会社の名称となります。
正式名称はデロリアン・モーター・カンパニーで、ジョン・ザッカリー・デロリアン氏が設立した会社です。
デロリアン氏はGMで副社長を務めた人物で、自分の求める車を作るためにGMを辞めて設立しました。
経営はうまくいっておらず、なんとか市販にこぎつけたDMC-12は1981年に登場。
デザインはイタルデザインのジョルジェット・ジウジアーロ氏、メカニカル設計はロータス・カーズ氏が請け負いました。
エンジンは当時、プジョー、ルノー、ボルボが共同開発したPRVという6気筒エンジンを搭載。
燃費はハイオクで6~7Km/Lくらいで走るため、当時発売されたいたスポーツカーと同じくらいの燃費になります。
初年度は約6,500台を販売し好調な滑り出しに見えましたが、価格が2万5千ドル(当時のレートで約1,600万円)という高額であったことや、大量のキャンセルで、翌年には販売不振となってしまいました。
そして、デロリアン氏のスキャンダルによって1982年には倒産してしまい、生産も中止に。

デロリアンの入手方法

最終的に約9,000台作られ、多くが現存しています。
そのため、いくつかの中古車販売店もしくは個人売買で手に入れることが可能です。
ちなみに相場は約1,000万円ほどです。
40年前の車のため、故障による修理代はかなりかかると思っていいでしょう。

EVとしてリニューアル

デロリアン・モーター・カンパニーは倒産してしまいましたが、倒産後のデロリアンの設備ならびに社名譲渡の権利を取得したスティーブ・ウィン氏が新生デロリアン・モーター・カンパニーを設立。
そのデロリアン・モーター・カンパニーは2022年5月31日、新型EV「Alpha(アルファ)5」のデザインを発表しました。
デロリアン・アルファ5は電気自動車(EV)で、DMC-12と同様にガルウイングを持つのが特徴です。
モーターを2基搭載したデュアルモーターAWDで、0から約96.5km/hの加速が2.99秒、最高速度が250㎞/hというパフォーマンス。
搭載バッテリーは100kWhで、満充電で483km以上の航続距離となるそうです。
予想価格は17万5,000ドル(日本円で約2,270万円)からで、2022年6月1日から予約が開始されました。日本からも予約可能で、納車は2024年の予定です。